いつも、がけっぷち
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奇跡の鯨漁撮影

ついに2年目にして夢がかないました。6月4日に鯨漁の撮影に成功しました。
この一年に5回も通い、今回のロケだけでも50日目にしてついに実現しました。実は予定では、6月2日に現地を発つ予定でした。それでもなんとかベストを尽くそうと思い直し、ビザギリギリまで粘ることにしました。そして正に延長したその期間に鯨漁と遭遇することができました。

でも、タイトルのように今回の撮影を奇跡と呼んでいるのは、何も最後の最後で鯨漁を撮れたから、というわけではありません。
自分の乗っている舟で、ずっと追っかけている人物が一番銛を入れたからです。

十数艘もあるくじら舟、どれが鯨を撮るかわからない。運が悪いと、せっかく鯨が出ても、自分の舟は蚊帳の外になる可能性もあります。
そのためチャーター舟を出しておっかけるのですが、離れたところからの撮影だと迫力がない。そこでドローンの出番となるのだけれども、ドローンをいくら駆使しても勝てない映像があります。
それが、鯨を獲っている船内からの映像です。その迫力はあえて説明する必要もないでしょう。しかしいったん舟に乗り込めば、もう身動きがとれなくなります。もう他の舟に移れないし、鯨漁の現場が遠くても移動ができない。撮影成功の可能性はぐっと小さくなります。
今回、迷いに迷いましたが、最後はドローンではなく、船内の映像に賭けました。そしてそれが見事にはまり、しかも自分が獲ってほしい男が獲ってくれた。
ドラマはそれだけではないのですが、映画の内容にかかわるので、今回はここまでにしておきます。


鯨と朝日ブログ用


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3.11を前に思う

3.11が近づいている。震災から8年目だが、あの日のことは白昼夢のように今も記憶の中で映像が蠢いている。
いや肉眼で見たので映像というのは正確ではないか。
実は震災の翌日に撮ったこの写真は何度もテレビなどで使われている。先日もNHKで放映された石牟礼道子さんの特集で使用された。直接的な津波の写真が使いにくいというのもあるだろうが、やはりそこに映る光景がなげかけてくるさまざまなメッセージがわかりやすい災害写真とは違いあの日のさまざまな思いを喚起するからだろう。
震災翌日から現地へ行った私は、結局60日間にわたり現地で撮影を続けた。その間ずっと車中泊だったが、今思えば十兵衛が傍にいてくれたからできたことかもしれない。

東日本s

その後、報道写真家でもない私がネパール地震直後に現地に飛んだのも、やはりこのときの体験があったからだ。
3.11を取材してなければ「世界でいちばん美しい村」も生まれなかった。あの映画には、もちろん古き良き価値観や社会、グローバリズムと地域社会いう大きなテーマがあるのだが、3.11で目にしたやるせない不条理という重いテーマもヒマラヤの山々に重ねたつもりだ。
あれから8年目の3.11はくじらびとの村で迎えることになる。毎年のように東北へ通っていたが、やはり自分は自分のやるべきことをやるしかない。ただ、遠く離れていてもこの日、心は東北にあり続けたいと思う。いや、そうあらずにはいられない。

ビッグニュース!

ビッグニュースです!
わたしたちがサポートしているラプラック出身のスニタさんの日本の留学ビザが下りました。
去年よりネパールからの留学ビザ取得はほぼ不可能になってきたので、関係者各位の努力の賜物、そして映画の力ともいえるでしょう。
これまでみなさんからいただいたプナム基金を通じてスニタさんの日本語の勉強をサポートしてきました。実を結んで本当に良かったと思います。
スニタさんは4月に来日、この先、日本語学校、大学を経て、将来的にはラプラックの看護師として活躍してもらうことになっています。
今回の件では習志野外語学院の理事長戸田安信さんにも大変お世話になっていることも書き記しておきます。
今から来日が楽しみです!

sunita3 S



追記
4月の来日へ向けてラプラックからの留学生、スニタさんの渡航手続きを進めています。
おとといはプナム基金から寮などの費用245,000円を拠出し、スニタさんが学ぶ予定の習志野外語学院に払込みました。
今後、大使館との面接、日本の空港での入管でのインタビューを経て、晴れて日本での生活がはじまることになります。
スニタさんは5年に渡る語学学校、医科大学での学びののち、地元ラプラックの看護師さんとして活動する予定です。
これで基金の残りは557,269円となりました。
こちらのお金は現在ラプラックで学ぶ8人の子どもたちの支援のために大切にとっておきたいと思います。
なお、これまでさまざまな活動を行ってきましたが、その費用は映画の収益や撮影と合わせて行うことでまかなってきました。ちなみに当然のことですが、ユニセフなど一般のNGOは寄付の三割を人件費、活動費用などに充てています。(これまでの活動についてはリンクの最後の記事を参照)
今年もまた、10月のティハールのころ、現地を訪れる予定です。
ラプラックの息の長いサポート、これからも映画づくりと合わせて進めていきたいと考えています。

プナム基金についてはこちら

くじらの村で思う

辺境の島で過ごし始めて半月。ここには何にもないがすべてがある。
海に入れば魚や貝が漁れ、海水からは塩が採れる。木に登れば毎朝椰子酒が。海の幸を携え山を登れば帰りは山の幸で山盛りだ。大自然に感謝せずにはいられない。
神様の声が聞こえてくる「人間よ、まだ、不満があるのか?いったいこれ以上何を望むのだ。

くじらびとファンディング第2弾はじめました。
https://motion-gallery.net/projects/whalehunter2


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「くじらびと」ファンディング第2弾始めました。

 ラプラック再訪とうれしい知らせ


2018年10月、ラプラックを再訪した。多くの方のこの続きが気になる、という声に応えてその撮影に行った。
それと同時に、気になる留学生候補ともカトマンズで会った。
19歳のスニタさんはラプラック出身、この留学生募集の声かけに、いち早く反応して3ヶ月前から日本語の猛勉を始めた。
うれしいことに、彼女はこの10月のN5の試験に見事合格した。彼女の学校からは40人中、5人しか受からなかったという。これで彼女が留学生になることが決定、ビザや入学の手続きを始めることにした。
あとは、彼女が無事、日本政府からビザを発給されることを望むだけだ。しかし、これもなかなか難関。というのもここ数年、ネパールからの受け入れが非常に厳しくなってきているからだ。
あとは祈るしかない。

スニタs

プロフィール

lamafa

Author:lamafa
写真家 石川梵

初監督作品 「世界でいちばん美しい村」全国公開中

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ライフワーク、大自然と人間の共生をテーマに二つの目線から撮影を続ける。
1、地球46億年の歴史を、空から撮る。
2、祈りを通して、人間の内面世界を露わにする。

これまで講談社出版文化賞、日本写真協会作家賞,同新人賞他、受賞多数。
 Life, Paris Match, Geo、National Geographic など海外のメディアでもフォトストーリィを発表
著書に「祈りの大地」(岩波書店)「伊勢神宮 式年遷宮と祈り」(集英社)「 鯨人(くじらびと)」集英社新書 
写真集 「The Days After 東日本大震災の記憶」飛鳥新社「伊勢神宮、遷宮とその秘儀」 朝日新聞社
 「海人」新潮社
フォトエッセイに 「時の海・人の大地」 魁星出版、「フリスビー犬、被災地を行く」飛鳥新社がある。

東京都町田市在住 大分県出身
日本写真家協会会員

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Twitter bonlamafa

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