いつも、がけっぷち 鯨
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奇跡の鯨漁撮影

ついに2年目にして夢がかないました。6月4日に鯨漁の撮影に成功しました。
この一年に5回も通い、今回のロケだけでも50日目にしてついに実現しました。実は予定では、6月2日に現地を発つ予定でした。それでもなんとかベストを尽くそうと思い直し、ビザギリギリまで粘ることにしました。そして正に延長したその期間に鯨漁と遭遇することができました。

でも、タイトルのように今回の撮影を奇跡と呼んでいるのは、何も最後の最後で鯨漁を撮れたから、というわけではありません。
自分の乗っている舟で、ずっと追っかけている人物が一番銛を入れたからです。

十数艘もあるくじら舟、どれが鯨を撮るかわからない。運が悪いと、せっかく鯨が出ても、自分の舟は蚊帳の外になる可能性もあります。
そのためチャーター舟を出しておっかけるのですが、離れたところからの撮影だと迫力がない。そこでドローンの出番となるのだけれども、ドローンをいくら駆使しても勝てない映像があります。
それが、鯨を獲っている船内からの映像です。その迫力はあえて説明する必要もないでしょう。しかしいったん舟に乗り込めば、もう身動きがとれなくなります。もう他の舟に移れないし、鯨漁の現場が遠くても移動ができない。撮影成功の可能性はぐっと小さくなります。
今回、迷いに迷いましたが、最後はドローンではなく、船内の映像に賭けました。そしてそれが見事にはまり、しかも自分が獲ってほしい男が獲ってくれた。
ドラマはそれだけではないのですが、映画の内容にかかわるので、今回はここまでにしておきます。


鯨と朝日ブログ用


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クレイジージャーニー出演

6月29日放映のTBSクレイジージャーニーに出演した。

実は、話があったとき、この番組のことは知らなくて、バラエティ番組と聞いてあまり乗り気ではなかった。
それでもちょうど鯨の村、ラマレラへ行く直前だったので、同行させてくださいといわれて断る理由はなかった。

ディレクターが途中から現地で合流したのだが、動画を撮っている横で「わーすげー」とか「まじかよ」と叫ぶのには、びっくりした。これがバラエティなのか、と驚きながらもしっかり注意した。番組にはそういうシーンも入ってると思う。

鯨見張りblog


そんなディレクターだが、取材や編集ではよくがんばっていた。カメラマンも同行せずひとり取材なのには面食らったが、ビデオカメラにGoProをくっつけ2台体制だったのは面白かった。

そして先日、スタジオ入り。
松本人志、小池栄子、設楽、僕でも知っている有名なタレントと映像を見ながら話をした。そういう番組なのだ。

Vを見終えたとき、それまで、「わークレイジー!」「なんじゃ、こりゃ」とか、
叫んで盛り上げていたタレントたちが、静かになった。

そして「人間てすごいんだな」

とぽつり。



そう、ただそれだけを伝えたくて、この村の鯨漁を撮り続けてきた。

出て良かったと思ったよ。




鯨撮影プロジェクト、本格的に始動しました。

映画「くじらびと」ファンディングページに詳しくでています。
リンクはこちら


鯨漁550







老漁師のことば

昔、よく通った鯨の島を再訪したとき、老鯨捕りにこんなことを言われた。
「ボン、若い奴にお前の写真集を見せてやってくれ。
以前の良き時代の村の漁の姿を教えてやってくれ』

自分はずっと、自然と共に生きる人間のたくましさ、美しさを日本の人々に伝えるのが仕事だと思っていた。
自分の写真にそんな役割があるとは思わなかった。

今、厳しい時代を迎えた報道写真の世界で、いかに処世するか、そんなことばかり、つい考えがちで、写真のテーマがせせこましくなっていないか、本当に撮りたいものを撮っているか、大きなテーマに挑戦しているか、他人事だけではない、私自身のこととして考えずにはいられない。

時間をかけ、やりきった作品や仕事はその価値が時を重ねれば重ねるほど、輝き、価値を増す。
そんな仕事をこれからも続けたいものだ。

クジラ

おおもの。

今日は大物がとれたぞ。

さあ、おうちへ帰ろう。




whale1-018.jpg

「海人」未発表作品

写真集「海人」は、人間と鯨の文字通り命を懸けた闘いを追った記録だが、
ラマファ(銛打ち)の中でもひときわ魅力的だった人がいる。

ハリさんは、生涯を通して70頭以上の鯨を捕った、今風に言えば生きたレジェンドだった。

hariweb.jpg




そんな彼の逸話がある。
鯨と人間との闘いというのは、通常、短くても4,5時間はかかる。長い時は何日もかかることさえある。
その間、ラマファたちは、雨、あられと鯨に銛を打ち込むのだが....



ハリさんは、なんと一撃で鯨を仕留めたことがある。
その話を聞くと、ハリさんは
「なあに、鯨が気持ちよさそうにお腹をだして泳いでいたんだよ。だから心臓をめがけて襲いかかったのさ」
と、あゆでも釣るように話してくれた。

これは写真集「海人」でも未発表の写真。




プロフィール

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Author:lamafa
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ライフワーク、大自然と人間の共生をテーマに二つの目線から撮影を続ける。
1、地球46億年の歴史を、空から撮る。
2、祈りを通して、人間の内面世界を露わにする。

これまで講談社出版文化賞、日本写真協会作家賞,同新人賞他、受賞多数。
 Life, Paris Match, Geo、National Geographic など海外のメディアでもフォトストーリィを発表
著書に「祈りの大地」(岩波書店)「伊勢神宮 式年遷宮と祈り」(集英社)「 鯨人(くじらびと)」集英社新書 
写真集 「The Days After 東日本大震災の記憶」飛鳥新社「伊勢神宮、遷宮とその秘儀」 朝日新聞社
 「海人」新潮社
フォトエッセイに 「時の海・人の大地」 魁星出版、「フリスビー犬、被災地を行く」飛鳥新社がある。

東京都町田市在住 大分県出身
日本写真家協会会員

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Twitter bonlamafa

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