いつも、がけっぷち 鯨

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老漁師のことば

昔、よく通った鯨の島を再訪したとき、老鯨捕りにこんなことを言われた。
「ボン、若い奴にお前の写真集を見せてやってくれ。
以前の良き時代の村の漁の姿を教えてやってくれ』

自分はずっと、自然と共に生きる人間のたくましさ、美しさを日本の人々に伝えるのが仕事だと思っていた。
自分の写真にそんな役割があるとは思わなかった。

今、厳しい時代を迎えた報道写真の世界で、いかに処世するか、そんなことばかり、つい考えがちで、写真のテーマがせせこましくなっていないか、本当に撮りたいものを撮っているか、大きなテーマに挑戦しているか、他人事だけではない、私自身のこととして考えずにはいられない。

時間をかけ、やりきった作品や仕事はその価値が時を重ねれば重ねるほど、輝き、価値を増す。
そんな仕事をこれからも続けたいものだ。

クジラ
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おおもの。

今日は大物がとれたぞ。

さあ、おうちへ帰ろう。




whale1-018.jpg

「海人」未発表作品

写真集「海人」は、人間と鯨の文字通り命を懸けた闘いを追った記録だが、
ラマファ(銛打ち)の中でもひときわ魅力的だった人がいる。

ハリさんは、生涯を通して70頭以上の鯨を捕った、今風に言えば生きたレジェンドだった。

hariweb.jpg




そんな彼の逸話がある。
鯨と人間との闘いというのは、通常、短くても4,5時間はかかる。長い時は何日もかかることさえある。
その間、ラマファたちは、雨、あられと鯨に銛を打ち込むのだが....



ハリさんは、なんと一撃で鯨を仕留めたことがある。
その話を聞くと、ハリさんは
「なあに、鯨が気持ちよさそうにお腹をだして泳いでいたんだよ。だから心臓をめがけて襲いかかったのさ」
と、あゆでも釣るように話してくれた。

これは写真集「海人」でも未発表の写真。




伝説の銛打ちの肉体に感動ー石川梵

自画像020mono


海人取材時代の私と伝説の銛打ち、ハリさん。
ハリさんは、当時、70を超えて象のような足と、この鋼の肉体を保持。まだ現役で鯨を追っていた。
私も見習わなければ。










週刊ブックレビューで鯨人を紹介

こんな動画を発見。

昨年のNHKの週刊ブックレビューで、拙著「鯨人」を紹介した動画。
激賞してくれてます。


1分23秒あたりから始まります。
特に、7分40秒あたりの戸田菜穂さんのひとことが僕のお気に入り(笑)


これを見たら、読まずには、いられなくなるかも (笑)



鯨人 投稿者 bo-ok
プロフィール

lamafa

Author:lamafa
写真家 石川梵


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ライフワーク、大自然と人間の共生をテーマに二つの目線から撮影を続ける。
1、地球46億年の歴史を、空から撮る。
2、祈りを通して、人間の内面世界を露わにする。

これまで講談社出版文化賞、日本写真協会作家賞,同新人賞他、受賞多数。
 Life, Paris Match, Geo、National Geographic など海外のメディアでもフォトストーリィを発表
著書に「祈りの大地」(岩波書店)「伊勢神宮 式年遷宮と祈り」(集英社)「 鯨人(くじらびと)」集英社新書 
写真集 「The Days After 東日本大震災の記憶」飛鳥新社「伊勢神宮、遷宮とその秘儀」 朝日新聞社
 「海人」新潮社
フォトエッセイに 「時の海・人の大地」 魁星出版、「フリスビー犬、被災地を行く」飛鳥新社がある。

東京都町田市在住 大分県出身
日本写真家協会会員

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Twitter bonlamafa

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