いつも、がけっぷち 伊勢神宮

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神の道

先週、久しぶりに伊勢神宮を訪れた。

別宮、瀧原宮の遷御の儀を取材するためだ。

昨年の内宮と外宮の遷御の儀は大大的に報道され、これで遷宮が終わったかのような気がするが、別宮14社をはじめ、摂末社の遷宮儀式はまだまだ続く。

なかでも一番注目していたのは、瀧原宮の遷御の儀。
別宮の中でもいにしえの神宮の姿にもっとも近いたたずまいといわれる瀧原での遷御の儀には非常に期待していた。
そして伊勢神宮を30年にわたり取材していた私も、不覚にも瀧原の御遷宮は未取材だった。

ここでは多くを書かないが、儀式を通し、期待に違わぬ素晴らしい体験をすることができた。

いつか、必ずその写真をしかるべき形で発表したいと思っている。



神の道_M0A5967

写真は遷御を控えた「神の道」


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伊勢神宮 式年遷宮と祈り

この写真は2014年4月17日、つまり明後日発売になる伊勢神宮の本に使用された一枚です。

この本では、30年の間に撮影したさまざまな神事の写真が収録されています。
たとえばこの写真は、神前に大御饌を捧げ、祝詞を詠んでいるところを捉えたもの。
現在は、神饌はもちろん、祝詞奏上中の写真は発表どころか、撮影することも禁じられています。

では、なぜこの写真を掲載することができたのでしょう。


伊勢写真2-9




それは30年前に許可を取って撮影していたからです。
当時は現在より規制もゆるやかだったのです。もちろん報道者に限っての許可ですが...


このように、現在は見ることができない神事の写真がこの本には数多く収められています。昔から撮影していた利点が思わぬところにでました。

今回の本では、256頁にわたる詳細な解説とともに、こうした秘蔵の写真約50点、そして近年撮影した伊勢神宮の写真も約80点収められています。

「伊勢神宮 式年遷宮と祈り」(石川梵 集英社)
1296円

30年の労苦が1300円で買えてしまうというのも複雑な心境ですが(笑)たいへんお得な本になっています。
みなさん、どうぞよろしくお願いします。

伊勢神宮 式年遷宮と祈り (集英社新書)伊勢神宮 式年遷宮と祈り (集英社新書)
(2014/04/17)
石川 梵

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神話の世界へ浸かる

先月、最後の撮影を終えた伊勢神宮。今は神話の世界にどっぷり浸かって執筆の日々です。

iseblogsolo2.jpg






写真を見ながら、もし、30年前に比べて、進歩したものがあったとしたら、鋳型にはめるのではなく、もっと自由にカメラを構えられるようになったことかもしれないな、などと思っています。

iseblogsolo3.jpg



そして気がつけば、伊勢神宮だけではなく、神宮に寄せる人々の思いを撮っている写真が多くありました。
振り返れば、30年前は自分の思いだけで撮っていた気がします。



iseblog2soro1.jpg

震災と伊勢神宮

伊勢神宮には、衣食住をはじめさまざまな日常の事を司どる神がいる。森羅万象へ対しての信仰心というのは、日々暮らすなかから自然な感謝の気持ちとともに湧いてきたものだろう。日常に当たり前にあったものを失った震災という出来事は、その当たり前が実は当たり前でないことを教えてくれた.



神道が日本を救うなどとはいわないが、教えてくれるところは大きい。世界各地で祈りをテーマに取材してきた私だが、どこにも今回の震災の意味、失われた2万近い命の意味について、これはという答えを見出すことはできなかった。それは期待して訪れた今年2月のインドのクンブメーラでも同じだった。



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Photo by Miyuki Ishikawa


それが足もとにある伊勢神宮を訪れたとき、ふっとたち現れてきた。

僕は御遷宮を通して伊勢神宮の「常若」という考え方にばかりに捉われていて、そこに震災を乗り越える日本人の強さを見出そうと考えていた。しかし答えはむしろ、日常の営みの中にあった。神宮の朝御饌を取材しながら感じたのは、生かされているということへの自然に湧きおこる感謝の気持ちだった。

生かされていることに感謝し、手を合わせる。日々のささやかな幸せに対するありがたいという気持ち。
実はその延長線上に私たちの本当の幸せというのはあって、それが当たり前だと思っていては、実は幸せは私たちから遠ざかっていってしまうにちがいない。

30年前に伊勢神宮を撮るために伊勢に2年間も住み、その後も遷宮神事を追い続けた自分なのに、これまで伊勢神宮が教えてくれたはずのことを、どうして忘れてしまっていたのだろう。

私たちを包み、抱きしめてくれる自然、自然を敬い、自然とともに生きてきたことを忘れてしまっては、震災で失われた尊い命の意味も儚いものになってしまうだろう。


今、日本は原発を始め、さまざまな難問に直面している。そうした問題と向き合う時、個々の事情という枝葉ではなく、心の幹ともいえる原点に立ち返り、そこから未来への正しい道筋を導き出すというのはとても大切なことだ。そうしてこそ震災で失われた尊い命も、意味のあるものとして報われるのではないだろうか。



伊勢神宮を再訪しました。(石川梵)

久しぶりに伊勢を訪れました。


ise_MG_2276.jpg




伊勢は20代のころ、伊勢神宮を撮るために2年ほど住んでいたことがあります。

ise_M0A5061.jpg



実は土曜日に行ったので、もの凄い人出に驚いたのですが、平日の早朝に訪れると、
静かで人気が少なく、かつて僕が知っていた神宮のたたずまいでした。






神宮の森を歩き回ると、木々と命の触れ合いを感じます。
若き日の記憶が蘇ってきました。




伊勢神宮の存在は震災以降、私にとってますます大きな物になってきました。

今年は御遷宮です。前回の遷宮には幸いにして関わることができました。今回も、そして次回も。
もしかなうならばその次も。もし関わることができれば生涯の幸せだと思っています。

自画像blog_MG_2072

プロフィール写真を変更しました。 2013年6月30日撮影           石川梵
プロフィール

lamafa

Author:lamafa
写真家 石川梵


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ライフワーク、大自然と人間の共生をテーマに二つの目線から撮影を続ける。
1、地球46億年の歴史を、空から撮る。
2、祈りを通して、人間の内面世界を露わにする。

これまで講談社出版文化賞、日本写真協会作家賞,同新人賞他、受賞多数。
 Life, Paris Match, Geo、National Geographic など海外のメディアでもフォトストーリィを発表
著書に「祈りの大地」(岩波書店)「伊勢神宮 式年遷宮と祈り」(集英社)「 鯨人(くじらびと)」集英社新書 
写真集 「The Days After 東日本大震災の記憶」飛鳥新社「伊勢神宮、遷宮とその秘儀」 朝日新聞社
 「海人」新潮社
フォトエッセイに 「時の海・人の大地」 魁星出版、「フリスビー犬、被災地を行く」飛鳥新社がある。

東京都町田市在住 大分県出身
日本写真家協会会員

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Twitter bonlamafa

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