いつも、がけっぷち 学生たちとのトークセッション

学生たちとのトークセッション

先週末、慶応の学生が主催するRefocus Projectで、トーク&スライドショーを行った。

三田の家という古民家で、18人しか入らないのだが、みんな熱い視線で真剣に話を聞いてくれた。

参加者は学生だけではなく、世界一周した女医さん、福島県広野町役場の公務員、福岡からわざわざこのために上京したカメラマンなどさまざま。


今回は意識してジョークを交えて、楽しい雰囲気で進めようと試みた。不思議なことに自分が笑わせようとするところでは、イマイチ受けず、意外なところで笑いが起きた。

嫁さんにいわせると、「ボンさんの場合、ねらっちゃだめ」ということらしい。


そういえば拙著「鯨人」を読んだ女子学生が、「面白いだけではなくて、笑いのツボに入るシーンがたくさんあって、良かったです」と言っていて、驚いた。
そんなシーンあっただろうか?と思ったが、結構あるらしいのだ。

不思議ですね。


refocusblog.jpg
みんなで記念撮影、写真提供 Refocus Project


下のリンクは参加者のひとり、世界一周した女医さんのブログ。僕は気づかなかったが、クンブメーラにも来ていたとのこと。先週まであきる野市で写真展をやっていた。

彼女のブログはこちら



それにしても志のある若者たちとの交流というのはいいものですね。
自分もいい刺激になった。


ところで、さまざまな質問があり、僕なりに真摯に答えたつもりだが、言葉が足りなかったなあ
と思うところがいくつかあった。

中でも鯨の眼を撮る話をしたあと、「どうして7年もの時間をかけ、しかもそんな危険を冒してまで鯨の眼を撮ろうとしたのですか?」
という質問に、うまく答えることができなかったように思う。

模範的な解答をすれば、この鯨漁に、人間という生き物の凄さが集約されていると思った、何百万年に渡り人間と動物が交わしてきた契約「共生」の象徴的姿を見ることができると思った。
どれも真実だが、それは結果的に自分が手に入れたもので、過程では、そこまでの確信はなかった。

この質問をあらためて考えてみていて、思いだした言葉がある。
それはあのメルビィルの名作「白鯨」の中の一シーンだ。

片足を失いながら、驚くべき執念で、モビーディックを追い続けるエイハブ船長に誰かが尋ねる。
「どうしてそこまでして、あいつを追い続けるんだ?」

エイハブ船長の答えはシンプルだった。

「それは俺が一度、そう決めたからだ」




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ライフワーク、大自然と人間の共生をテーマに二つの目線から撮影を続ける。
1、地球46億年の歴史を、空から撮る。
2、祈りを通して、人間の内面世界を露わにする。

これまで講談社出版文化賞、日本写真協会作家賞,同新人賞他、受賞多数。
 Life, Paris Match, Geo、National Geographic など海外のメディアでもフォトストーリィを発表
著書に「祈りの大地」(岩波書店)「伊勢神宮 式年遷宮と祈り」(集英社)「 鯨人(くじらびと)」集英社新書 
写真集 「The Days After 東日本大震災の記憶」飛鳥新社「伊勢神宮、遷宮とその秘儀」 朝日新聞社
 「海人」新潮社
フォトエッセイに 「時の海・人の大地」 魁星出版、「フリスビー犬、被災地を行く」飛鳥新社がある。

東京都町田市在住 大分県出身
日本写真家協会会員

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Twitter bonlamafa

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